ホイールリペア業者を選ぶ際の注意点

ホイールリペア業者によって技術、経験、対応は様々です。ホイールリペアを依頼する際にどのような業者を選べば良いかわからない、または以前、リペアを依頼して満足できなかった方は参考にしていただければと思います。

施工時間が極端に短い
価格が極端に安い

ホイールリペアの工程において施工前段階で行う塗装面の下処理というものがあります。足付け、ホイールコーティング除去、脱脂を入念に行い、施工材料の乾燥条件（温度、硬化時間）といった板金塗装の基本を守ることで質の高いリペアにつながると考えています。施工時間が極端に短い、料金が安い業者はこの下処理をやっていない、もしくは不足していることが考えられます。施工時間の早さや料金の安さで決めるのであればいいのですが、補修塗装として通常使用で簡単に剝がれない状態や仕上がりの質を重視されるのであれば注意が必要です。安さや時短の為に削られるのはこういった表面上では見えない部分。大切な施工前の下処理が不足していても塗料を塗ってしまえば見た目には分かりません。当店ではこれまでもリペア後に剥がれたホイールの再リペアを行ってきましたが、状態を見ると本当に驚くほど下処理の工程が不足しています。

施工内容についての説明が乏しい

リペアというものは100%新品の状態に戻るというわけではありません。ホイールの種類（素材、カラー、デザイン、光沢）によってリペア後の仕上がり、見え方も異なります。本来はお客様のホイールの特徴、施工過程、仕上がりの説明をしっかりと丁寧にお伝えすることが必要になるのですが、事前の説明が充分にされないまま施工を行う業者も一定数存在します。その結果、お客様が思っていたイメージと乖離が生じ、トラブルに発展してしまうということもあります。そのようにならないためにも業者選びの際は、見積もり段階でリペアのメリットとデメリットの説明がしっかりとあるかどうかをチェックすることは大切なポイントです。

ディーラーやホイール販売店経由でリペアを依頼する

メリットとしてはおそらく一定以上の技術を持った業者でリペアをしてもらえる可能性が高い為、自らリペア業者を探すよりも失敗するリスクはかなり低くなるかと思います。ご自身で探す手間や時間、リスクを極力無くしたい場合はディーラーやホイール販売店への依頼は良い選択となります。デメリットとしては板金と同様、中間マージンが発生するためコスト面ではリペア店に直接依頼するよりも高くなりやすいという点です。また事前のリペアについての注意事項等の伝達に行き違いが生じてしまう可能性があります。修理を依頼する際のコストが高くなってもよいという方はディーラーやホイール販売店への依頼はありかと思います。