久しぶりの投稿となります（汗）気合を入れて書きすぎて長文になってしまいました。。。
今回はレクサスRX450hの純正ハイパーシルバーホイールのガリ傷修理をご紹介します！
今回ご依頼頂いた方は以前に今回修理のホイールとは別のホイールにガリ傷を付けてしまった際にお知り合いの板金屋さんに色も全然違う、加えて表面ざらざらのひどい状態で納品されてしまったとの事でした( ;∀;)（おまけにびっくりな金額の請求と踏んだり蹴ったり・・・
見せて頂きましたが確かにいろいろとひどい状態でした・・・・
今回ご依頼はそのホイールは納期的に間に合わない為そのままで諦めるとの事でした(;^ω^)
状態の確認をしていきます。今回は左側２本のご依頼です。
この日はカッコいい２台並んでいたので一緒にパシャリです。
修理対象のホイールです。
ホイールのリムが少しはみ出るような形状なのでちょっと寄せすぎてしまうとガリガリっと傷を付けてしまいやすいです。
このハイパーシルバー塗装は下地を作った上にブラック鏡面を作り極小メタルの銀膜塗装をしていったあと透明のクリア塗装（保護コーティング塗装）を施します。
純正も同じ構成ですが塗装の工程上重ね塗りなので耐久性は通常の２コートのガンメタリック塗装と比較すれば見た目重視でいまいちだと思います(;^ω^)純正のクリア塗装は無いに等しく、粗いコンパウンドで擦ったらすぐアンダーカラーのブラックがこんにちはしますので、お手入れの際は絶対に強くこすったりしないようにしましょう(; ･`д･´)
今までに何回も「汚れかと思って擦ってたらどんどん黒いのが出てきました」と問い合わせを受けています・・・・・
さて、話は変わりますが修理するにあたって当店がこだわってるのは下地の処理です。
洗浄、足付け（薄傷を付けて表面積を増やし密着性を上げる技法）には相当な時間をかけて行っています。
それだけ？って言われそうですがこの足付けが無い塗装は基本的に表面に乗っているだけなのですぐはがれてしまいます。
高級車ではホイールガラスコーティングは結構当たり前にかかっています。強い撥水で綺麗を維持できる素晴らしいケミカルですが、塗装をするには本当に邪魔でしかありません(笑)
落とす方法を色々模索してはいるのですが、結局のところ薄傷を付けつつ擦って削り落とすしかないと思います（完全に塗り替えてしまうならサンドブラスト等もアリだと思うのですが）
ホイールのスポークが複雑だと心が折れる作業です(-_-;)当店での見積もりでは傷の範囲、カラーに加えてホイールの形状もお見積りには反映されます。洗浄、足付けに係る時間全く違いますから。
わかりますでしょうか？線より上がコーティング除去後、下が除去前です。同時に水をかけた状態なのに全然違いますよね！！
部分塗装だから短時間！という業者も見かけますが小範囲の部分塗装だからこそ塗料が乗る範囲に正確に足付け、コーティング除去を行わなければいけません。でもこんな複雑な形状のものにそんなことできるのでしょうか？
当店ではカラー塗装はできるだけ全体には広げず傷周辺にぼかし、クリア塗装に関しては傷が小さく手も今回のホイールのように形状的に足付けの区分けが困難なものは全体塗装で提案します。その方が圧倒的に耐久性が良いからです（ホイールの色や形状によります。形状が複雑かつ色が黒等濃色の場合はクリア塗装は部分塗装より全体塗装の方が全然きれいに仕上がります）というかこんな入り組んだ形状のホイールで部分的に塗装が乗るところだけコーティング除去なんて不可能です。塗料が乗ったらリスクが大きすぎます
カラー、クリア塗装共に部分塗装で済ます場合完全に熱硬化後（60℃で60分保持）に冷めてからぼかし際（クリア塗装を散らした端っこ部分）は研磨して肌艶が荒れた部分を整えてから納品します。板金塗装として考えるなら当然の処置です。
私がひそかにこの方の施工上手いな～丁寧だなーと思っている方がいるのですが、その方はどんなに小さい傷でもクリア塗装は全体塗装の様です。
一見部分塗装の格安店より価格は高く、合い見積もりを出したとしたら結構価格差があると思いますが、クリア塗装が乗るすべての箇所に足付けや下処理を施し時間が掛かり、塗料代も多くかかります。
こういう方の施工は塗装としての信頼性、耐久性も全く違うと思いますしイニシャルコストだけではコスパは全く測れません。
私個人としては塗装として基本を守って行っている方を尊敬してますし、必要な工程（足付け、充填剤・塗料の乾燥時間、磨き処置）を省いて短時間を目指す施工に魅力は感じません。加えてどこも同じ施工方法とか言われると正直かなーり腹が立ちますね(笑)
ナットホール周辺のところまできっちり足付け、コーティングの除去をさせていただきました。これ、全体がベターっと水に濡れた状態なんです。乾くと薄傷が付いて艶が無くすりガラスのような状態になっています。
結局のところ洗浄、足付けが作業全体の中で一番時間が掛かるところですが一番手を抜いてはいけないところだと思います。
最近言われる事はありませんが、他店ではいくらだったから同じくらいでやってもらえないか等言われた事が過去にあります。言って安くなるなら私が出した元の見積もりって何なのでしょう？(;^ω^)
必要なかかる下処理時間、手間を考えて出したものですから安くするにはその工程をすっ飛ばすか、ほかの何かをすっ飛ばすしかないですよね。
仕上がったホイールです↓上方から光が強く当たっている部分はより輝きが強く銀っぽく見えます。塗装の性質ですが立体感が出ますよね(*‘ω‘ *)
お客様からは「全く（修理箇所が）わからない！本職の施工ですね(*^^)」と大変喜んで頂けました。
「新品同様」とは誤解があるといけないので言いませんが、塗装系のカラーホイールはこれまで来て頂いたお客様目線で見てもほぼ分からない修理ができているようです。
ガリ傷は付かない方が良いですが、何かあった際次も声をかけて頂けるように施工していきたいですね(*^-^*)ご利用ありがとうございました！
※投稿日=施工日ではありません。
埼玉県、東京都を中心に完全予約制でホイール、内装修理を承っております。
一人仕事なのでアポなし訪問はお断りさせて頂いております。
現物確認でのお見積りも可能ですが、前日までにご連絡を頂き、時間を合わせてお約束頂ける方に限ります。いきなり来て頂いても一切の対応はできかねます。
お時間の調整が難しい方は公式LINE、お問い合わせフォームから画像を添付してお問合せ下さい。
内装修理は業者様への出張施工は可能ですが、個人様の場合基本的に作業場に来て頂いての施工となります。
ホイール、内装修理共にお車のお預かりでの施工も可能です。代車のご用意はありませんが、作業前後にJR埼京線戸田駅や近隣施設（ネットカフェ、イオン北戸田、その他同距離程度まで）までの送迎が可能です( ｀ー´)ノ
また、当店にご来所頂く際、住所検索すると敷地入口の反対側に出てきてしまうようです。
お手数ですが、埼玉県戸田市新曽1765-3 を入力して頂き、ゴールと道路反対側のコインパーキング(ふくちゃんパーク)様と一軒家の間の白いコンクリートの私道を入ってきていただく形になります。※出張で作業所に居ない時間が長いため、看板等は出しておりません
分かりにくい場合にはお電話を頂ければ対応させて頂きます！！