今回は施工事例ではありませんが、よく聞かれる艶消し塗装方法についての説明書きとなります!(^^)!
最近純正ホイールでも艶消しのホイールってありますよね！
↑これは以前お客様が見せに来ていただいた納車仕立てのFL5シビックの純正ホイールです。
メルセデスやアウディ、BMWでも純正で採用されているものもあります。
通常塗装は下地整形を施した上に下塗り塗装→カラー塗装→クリア塗装（透明保護コーティング塗装）の順番になります。
塗装の構造を図にすると
通常こんな具合です（もちろん塗装構造が違うものもありますよ）
艶あり塗装も艶消し塗装もカラー塗装までは一緒ですが、艶消し塗装はクリア塗装に艶消し剤をクリア塗装に混ぜることで塗装表面に目に見えない小さい凹凸を作り光を乱反射させることで艶消し具合を表現します。
艶消し塗料の性質上
①艶消し剤を入れるので塗膜硬度が艶あり塗装より低め
②塗装膜厚の差による艶ムラが出やすく、薄く塗った部分がざらつきやすい
③塗装に極小さい異物混入時、磨き処置ができないのでそのままとなります
④ご指摘をいただいたことは今のところありませんが厳密にいえば100%全く同じ艶の再現はできません。もし1本のご依頼で完全に艶の差を感じたくない場合は前後のホイールはセットで塗装した方がいいですがそこまで気になるなら新品交換をしていただくことをおすすめします。
といった特徴があります。
純正も艶あり塗装と比べると肌はカサッとしてます。
そのため板金塗装の基本では①、②の特徴、その他細かい性質からから艶消しクリアは「部分塗装はせず塗装箇所全面塗り」が前提となります。
これは私個人のやり方ではなく当たり前の塗装のセオリーです。ググっていただければ分かる話です(‘ω’)ノ
傷が小さいと傷周囲のみで直したほうが明らかに楽で早いですが、つや消しクリアの場合は仕上がり面、耐久性面でやめておいたほうがいいです。
具体的にはぼかした艶消しクリア塗装の端の部分は剥がれやすく、はがれなかったとしても時間が経ってから目立ってくると思います。
ただおもて面前面塗装は傷が小さいときの修理価格もホイールおもて面全面に下処理をする必要があるため初期料金が高くなりやすいです・・・
弊社ですと車両ごとお預かりだと脱着料金込みで～18、19インチ程度でも30800円（税込）～です。当然傷の状態やホイールの形状によってかかる手間がだいぶ変わってきますので費用は変動します。
※価格を抑えて塗装希望の方は車両から外して納期フリーでの4400円値引きキャンペーンをご利用ください。
私の考えとしては艶消し塗装の場合小さい傷は我慢していただきどうしても我慢できない傷がついた時のご依頼をおすすめしています。
丁寧に塗装しますが若干の艶の差や異物の混入は防げません。施工するメリット＜施工したデメリットになりかねませんのであまりに小さい傷の場合当店判断で施工を控えさせて頂く場合があります。
艶消し施工事例集で仕上がりイメージをご確認ください。
ホイールリペアの値段を比較するときは「同じ内容なのか？」「どういう直し方なのか？」に着目してイニシャルコストの差だけで判断しないようにしてくださいね(‘◇’)ゞ
一見安ければお客様は喜ぶかもしれませんがきちんとリスクを考えた上での提案が大事ですよね。
望む仕上がりがあれば事前に伝える、疑問があれば質問してきちんと答えてもらえるか？も失敗せずお店を選ぶポイントだと思いますよ～！
※当店の場合事前にこちらからお見積り時に説明はしますが、その他気になる点は必ず予約前にご確認ください。当日になってからの確認で要望に沿っていない場合お客様も私も困ることになります。
以上、艶消し塗装の説明書きでした！